
外反母趾とは?
外反母趾とは、足の親指が小指の方向に『くの字』に曲がっている状態のことを言います。
親指が曲がる時や靴を履いた時に痛みを感じるようになります。
症状が悪化すると靴を履いていなくても痛むようになるので悪化させないようにすることが大切です。
外反母趾は男性よりも女性に多い傾向にあります。
では、外反母趾になってしまう原因は何なのでしょうか。
外反母趾になってしまう二つの原因
外反母趾の原因は主に足のアーチと靴の二つが考えられます。
足のアーチ
まず一つ目が足の横アーチを形成している関節の靭帯が緩んでしまうことです。
足のアーチが崩れることで外反母趾が起こりやすくなります。
靴が合っていない
二つ目が自分の足に合っていない靴を履いていることが考えられます。
よく女性が履いている靴で爪先部分が細いヒールなどを履いていることも原因になると考えられています。
男性よりも女性の方が外反母趾になりやすいのは、靴が関係しているのではないでしょうか。
外反母趾にならないように靴は、自分に合った靴を選ぶようにすることが大切です。
外反母趾を改善するには?
- 足に合った靴を選ぶ
- 足に合った靴を履くようにします。つま先が細すぎる靴やハイヒールは避け、指が自由に動く靴 を選びましょう。クッション性のあるインソールを使用すると、足の負担を軽減できます。仕事でどうしても難しいと言う場合もあるかもしれませんが、指先が細い靴やハイヒールなどはなるべく避けるようにすると良いです。
- 足裏のアーチを作る
- 足裏はアーチを描いています。アーチがなくなってしまった状態が偏平足になります。アーチを描くことで衝撃を吸収し荷重を分散しているのです。これにより足への負担を減らしています。足裏のアーチは、周辺の筋肉(足の指を動かす筋肉)が関係しているのでそこを鍛えてあげると良いです。例えば、足の指のグーパー運動や足の指でタオルを手繰り寄せる運動などをすると足の指の筋肉を鍛えることができます。
- 正しい歩き方を意識する
- かかとから着地し、最後に指でしっかり蹴り出す歩き方 を意識しましょう。歩幅を広くし、筋肉をバランスよく使うことで負担を軽減できます。筋肉を上手く使えていない悪い歩き方をしていると外反母趾を発症してしまうと考えられます。普段ぺタぺタと歩いている人は足の指の筋肉を上手く使えていないので要注意です。
外反母趾の改善は難しい
外反母趾は、症状の進行度によって改善の難易度が異なります。
軽度の外反母趾であれば、適切な靴選びや足の筋力強化によって改善が期待できますが、進行してしまった場合は治療が困難になることが多いです。
外反母趾の改善は基本的に難しくなるので、外反母趾にならないような生活を普段から送ることが大切と言えます。
外反母趾の改善が難しい理由
骨格の変形が進むと元に戻りにくい
外反母趾は、足の親指が変形してしまう状態です。症状が進行すると、関節や骨の変形が固定化され、日常的なケアだけでは改善が難しくなります。
先天的要因による影響
生まれつき足の骨格や関節の形に特徴がある場合、後天的な対策をしても完全に改善することは難しいことがあります。
特に家族に外反母趾の人がいる場合は、遺伝的な要因が関係している可能性があります。
症状が重い場合には、医療機関での診察が必要となることもあります。無理に放置せず、早めの対策を講じることが外反母趾の悪化を防ぐための鍵となります。