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健康作りに役立つお役立ちコラム Ideal Body Design

体重が落ちたのに体脂肪率が高くなるのは体水分量が関係!?

体重計に乗って落ち込む女性




体水分量によって体脂肪率は変動する

ダイエットをして体重が落ちたのに体脂肪率が高くなったことはありませんか。
おそらく多くの人が一度は経験しているかもしれません。
なぜ体重が落ちたのに体脂肪率が高くなってしまうのでしょうか。
その理由は、無理なダイエットをした為に体水分量が減って体重を落としたからではないでしょうか。
体脂肪計で体脂肪率を測定すると体水分量によって体脂肪率が高く出たり低く出たりもします。
体脂肪計による体脂肪率測定は、一般的にインピーダンス測定を採用しています。
これは、身体に微弱な電気を流してその電気抵抗を基に体脂肪を測定する方法です。
体脂肪は電気が流れにくく、その他の組織は電気が流れやすいと言う特徴がありますので電気抵抗で体脂肪を推測することができるのです。
ただしこれはあくまで推定値で実際の体脂肪量を測定しているわけではありません。
電気抵抗によって体脂肪率は簡単に変化してしまいます。
身体の電気抵抗は、様々な要因によって変動しますので1日に何回か測定すると数値も変わってしまいます。
特に体内の水分量によって電気抵抗は変動しやすいです。
体水分量が多いと体脂肪率は低く出やすく反対に体水分量が少ないと高く出やすくなります。
また、体温によっても変動してしまいます。
体脂肪率はあくまで目安として見ることが大切です。
実際の体脂肪量は解剖してみないと分かりません。
体重が落ちても体脂肪率が落ちない理由は、体内の体水分量が減ってしまった為と考えられます。

体水分量は1日でも簡単に変動する

私たちの身体は成人の場合6割程度が水分です。
そして、体内の水分量は日内変動をします。ですので1日でも簡単にその量は変動します。
食事をしたり水分を摂ったりすれば増えますし、絶食をしたり汗をかいたりすれば減ります。
体内の水分だけで1日に数㎏は簡単に減ったりするのです。
減った水分量が体重に表われるので体重も数㎏減ります。
ダイエットは余分な体脂肪を落とすことが目的ですが、この状態では体脂肪が落ちて体重が落ちたわけではないので体脂肪率も高く出てしまいます。
体重が落ちたのに体脂肪率が高くなってしまった理由は、体脂肪ではなく体水分量が減って体重が落ちたからです。
では、なぜ体脂肪ではなく体水分が減ってしまったのでしょうか。
それは無理な食事制限をしたからではないでしょうか。

体脂肪はそう簡単に落ちない!無理なダイエットは体水分量が減る

身体についてしまった脂肪を落とすのは容易なことではありません。
本来ダイエットは時間をかけて行うことですが、多くの人が直ぐに結果を求めてしまいがちです。
体重を落とすことばかり目が行ってしまい無理なダイエットをする人がとても多いです。
この無理なダイエットが原因で体重が落ちても体脂肪率はなかなか落ちません。
体重を落とすだけなら食事量を減らすことが簡単で即効性があります。
ですが、食事量を極端に減らすと体脂肪ではなくて体内の水分量が減ります。
食事で摂った糖質は、体内でグリコーゲンとして筋肉や肝臓にある程度蓄えられています。
グリコーゲンを蓄えるのに約3倍の水分が必要です。
食事を減らすと体内のグリコーゲンが減ってそれに伴って体内の水分量も減り体重が落ちていきます。
食事を減らすと体重が激減する理由はこの為で特に糖質制限は顕著に表れます。
本来、体脂肪を1㎏落とすだけでもとても大変で時間がかかります。
食事制限をしても減らした分のカロリーが全て体脂肪で賄うわけではありませんので時間をかけて行わないと体脂肪は落ちません。
体脂肪を落としていくなら1ヶ月で1~2㎏程度を目安にすると良いでしょう。
もし、これ以上のペースであれば体重が落ちたのにも関わらず体脂肪率は高くなる可能性が高いかと思います。
それに無理なダイエットは、リバウンドをしてしまう可能性も高く健康も害してしまう危険もあります。
ダイエットは、ゆっくりと時間をかけて行うことが大事です。