たまにいくら食べても太らないという体質の方がいます。
ダイエットしたいと思っている方にとって
好きな物を好きなだけ食べても体型が維持できるなんてとても羨ましいかと思います。
そもそもこうした体質というのは、何によって決まるのでしょうか?
太りにくい方とそうでない方の違いは筋肉
太りにくいか太りやすいかの違いは筋肉の量です。
筋肉が多い方は、筋肉が少ない方に比べて基礎代謝自体が高くなります。
基礎代謝とは、人間が生きていく上で必要な最低限必要なエネルギーのことです。
人が1日に消費するエネルギーの約7割が基礎代謝によるものとされています。
基礎代謝が高いと太りにくい体質と言えます。
汗っかきの人は代謝が高い
汗っかきな方も基本的に基礎代謝が高いと言えますが、これは必ずしも筋肉量の多い方と一致はしません。
発汗量は、甲状腺ホルモンの性質や平熱の高さなど様々な要因で規定されています。
こうした体質は遺伝によるところも大きいかもしれませんが生活習慣でも左右はされます。
褐色脂肪細胞の活性が良いと太りにくい
脂肪細胞には白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞があります。
褐色脂肪細胞は、エネルギーを消費してくれるのでこの褐色脂肪細胞の働きが良いと太りにくいと言われています。
褐色脂肪細胞は、背中(肩から肩甲骨周り)に多く存在しています。
大食いなのにやせている方、いわゆるやせの大食いは
褐色脂肪細胞の働きが一般の方よりも非常に良いので食べても太らないと言われています。
実際にやせの大食いの方をサーモグラフィで撮影すると背中の辺りが赤くなり代謝が活発になっています。
よく肩甲骨を動かすと褐色脂肪細胞が刺激されてやせやすくなると言われたりもしてますが、
肩甲骨を動かしても褐色脂肪細胞の活性は高くなりません。
活性を高くするのは、寒冷刺激が有効です。温かいお湯と冷たい水を交互に浴びるなどすると活性されます。
また、大人になるにつれて褐色脂肪細胞自体が少なくなり活性がなくなっていきます。
ちなみに、きちんと食事を摂っているのに、やせすぎな方(太れない方)については、
重大な病気を疑うこともあります。
たとえば、ガン細胞はエネルギー消費が激しいので、しっかり食べているのに太らない場合、
症状が表れにくい膵ガンなどをまずチェックするそうです。
とくに、生まれつきではなく後天的に太らない体質になった人は、
一度人間ドックで検査を受けたほうがいかもしれません。