ダイエットや身体作りを成功させるにはカロリー収支を考える必要がありますが、
体内のホルモンレベルも考える必要があります。
体内のホルモンレベルによって消費カロリーが変わるからです。
食事制限などで摂取カロリーを減らし過ぎると身体作りに必要なホルモンの生成が妨げられてしまいます。
筋肉の減少、代謝の低下を招いてしまいダイエットや身体作りにマイナスになります。
単純にカロリーを制限すれば良いと言うわけではありません。
甲状腺ホルモン生成量の低下
甲状腺ホルモンは、代謝や自律神経をコントロールする働きを持つホルモンです。
このホルモンの働きによって消費カロリーが左右されます。
また、タンパク質合成の速度を速めたり、遅くする作用もあるので、筋肉の成長にも関わります。
食事制限などで摂取カロリーを制限し過ぎると
甲状腺ホルモンの生成量が減少して代謝が低下する(消費カロリーが減少)恐れがあります。
つまり、食べる量を減らしていても、体脂肪を効率的に落とせなくなってしまいます。
テストステロン生成量の減少
摂取カロリーを極端に減らすと、体内の男性ホルモンである
テストステロン(筋肉の成長を促進するホルモン)の生成量が低下してしまいます。
その結果、筋肉量の減少に繋がります。
ダイエットではテストステロンレベルを下げないことが、筋量を維持するための欠かせないポイントとなります。
テストステロンレベルを高く保てると脂肪を貯蔵する働きを抑えて分解する働きを促してくれます。
ダイエットの効果を上げてくれるのです。
男性ホルモンは女性にも存在しその量は10分の1~20分の1程度あります。
女性でもテストステロンを低下させないことが大事と言えます。
免疫機能の低下
免疫機能は身体に備わった自己防衛システムです。
細菌やウイルス、そのほか外部から体内に侵入しダメージを与える物質から身体を守る働きをしています。
ダイエットで摂取カロリーを極端に減らしたり、あるいは大幅な制限を長期間続けていると
免疫系の働きが低下してしまいます。
免疫機能の低下は、筋肉量の減少を招く直接的な原因となりコルチゾールの分泌量が増えてしまいます。
コルチゾールとは、ストレスホルモンとも言われ
ストレスを感じると分泌されますが筋肉の分解も促されてしまいます。
コルチゾールの増加は、テストステロンの低下を招いてしまいます。
また、免疫系の働きが弱くなると、活性酸素の攻撃から身体を守る働きも低下します。
血糖調整に働くインスリンの働きも低下し、これもダイエットを進めるうえでマイナスとなってしまいます。
一般的にあまり知られていないかもしれませんが
インスリンにはタンパク質を合成を促す作用があるので筋肉合成に関わります。
レプチン生成量の減少
レプチンはホルモンの一つで、体重のコントロールに重要な役割を果たしています。
過度の減量のダイエットを行うとレプチンの生成量が減り、減量がより難しくなってしまいます。
レプチンの分泌量が減ると、強い食欲に襲われちになり、暴食の頻度が増える危険性があります。
そして、レプチン量の減少も代謝速度の低下を招き、体脂肪を落としにくくなってしまうことです。
このようにホルモンの体内レベルを下げないようにすることがダイエットを成功させるポイントになるのです。
ホルモンレベルの低下は、極端な食事制限によって起こるので
ダイエットだからと言って無理な食事制限をしないことが大切です。
あとは睡眠不足もいけませんので毎日規則正しい生活を送ることも重要です。