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健康作りに役立つお役立ちコラム Ideal Body Design

コラーゲンを食べても美容に効果がない!?

鏡を見る女性

美容効果はない!?コラーゲンは食べても吸収できない

一般的にコラーゲンは美肌に良いと言われています。
女性で美容目的にコラーゲンを摂っている方はとても多いのではないでしょうか。
美容に良いと言われていますが、実際には根拠はなく意味がないとも言われています。
コラーゲンを食べても美容に良いと言うしっかりとした科学的根拠があるわけではありません。
口から摂取しても体内に吸収できないので意味がないと言われています。
コラーゲンの構成成分は、タンパク質です。
タンパク質はアミノ酸から合成されているとても高分子の物質となります。
コラーゲンも高分子なので、このままでは口から食べても体内に吸収することができません。
身体に吸収するには、一度アミノ酸まで分解する必要があります。
これが消化作業です。
口から食べた物は消化によって小さくなってから体内に吸収されます。
また、コラーゲンは栄養価が低いです。
アミノ酸スコア0 コラーゲンを構成するアミノ酸は、
グリシンが50%、プロリンとヒドロキシプロリンが21%、アラニンが11%と言われています。
体内で合成できない必須アミノ酸は、ほとんど含まれていなく栄養価は低くなります。
タンパク質食品は体内で合成できない必須アミノ酸がどれくらい含まれているかで栄養価が変わります。

体内で吸収されたアミノ酸がコラーゲンになるとは限らない

一度アミノ酸にバラバラになって体内で吸収されても再びコラーゲンになるかは分かりません。
アミノ酸に分解され吸収された物は、遺伝子情報によって体内で再びタンパク質に合成し必要な個所に使われます。この時、コラーゲンで摂取した物がコラーゲンに再合成されるわけではありません。
さらに、コラーゲンは靭帯や腱、血管などにも存在していますので都合良く肌に使われると言う事も考えにくいのではないでしょうか。
それにアミノ酸は、エネルギーとしても利用されるのでタンパク質に合成されるとは限りません。
ですが、こんなデータもあるようです。
コラーゲンを摂取すると体内のコラーゲン生成が活発になる。
コラーゲンを摂取すると体内で作られるコラーゲンの量が増える為、肌にも効果が期待できると言うデータです。
正直、体内で作られたコラーゲンが都合よく肌に使われるとはどう考えても考えにくいと思います。
これについてはプラシーボ効果もあるかもしれませんので信頼できるデータとは言えません。
また、こんなデータもあるようです。
動物実験では、コラーゲンペプチド(コラーゲンよりも分子量が小さいコラーゲン)は、ある程度ペプチドの状態で吸収されたと言うデータもあるようです。
あくまで動物での効果ですので人間でも同じような効果があるわけではありません。
これも信頼できるデータと言うわけではありません。
コラーゲンについては科学的根拠が不十分なのが現状です。
コラーゲンの他に美肌に良いと言えばヒアルロン酸もありますが、これも分子が大きい為、ヒアルロン酸のまま吸収できません。
ヒアルロン酸が入っているドリンクもありますが、ヒアルロン酸も口から摂っても意味がないと考えられます。
ヒアルロン酸は、ムコ多糖類で糖分とアミノ酸から構成されていますので口から食べても消化され、糖質とアミノ酸に分解されて吸収されます。
このような健康食品は、科学的根拠が不十分なので実際に効果があるとは言えませんし、効果があると謳うことはできません。効果があれば、健康食品ではなく医薬品になっているはずです。